はじめに:リーダーの「軸」がプロジェクトの成否を左右する
プロジェクトにおいて、リーダーのプロジェクトマネジメントの役割は非常に重要です。
とはいえ、単に指示を出すだけでは、チームを動かすことはできません。
なぜなら、メンバーはリーダーの言葉だけでなく、姿勢や判断の背景にある「軸」を見ているからです。
そこで今回は、信頼されるリーダーに共通する4つの要素を紹介します。
プロジェクトを「自分ごと」として捉える熱意
リーダーには大きく分けて2つのタイプが存在します。
一方では、「これは自分の責任だ」と捉え、積極的に関わるリーダー。（リーダーシップが強い）
もう一方では、与えられた作業を淡々とこなすだけのリーダーです。
当然ながら、前者のように熱意を持って取り組むリーダーの方が、メンバーからの信頼を得やすくなります。
加えて、方針を明確に示せないリーダーは、メンバーの不安を招き、結果として「頼りない」と感じさせてしまうこともあります。
だからこそ、プロジェクトを「自分ごと」として捉え、責任感と情熱を持って取り組む姿勢が不可欠です。
考え方の土台となる「基軸」を確立する
熱意だけでは、判断や行動に一貫性が生まれません。
そのため、リーダーには「基軸」となる考え方や価値観が必要です。
たとえば、「こう考えれば大丈夫」「この方向で進めば成功する」という経験に裏打ちされた信念が、決断の質を高めます。
さらに、基軸があることで発言に説得力が生まれ、周囲からの信頼も得やすくなります。
逆に、基軸がないと、周囲の意見に流されやすくなり、リーダーシップが揺らいでしまいます。
加えて、メンバーの軸を引き出すことも重要です。
リーダーが自分の軸を示すことで、メンバーも「自分は何のためにこのプロジェクトに関わっているのか」を自覚しやすくなります。
結果として、チーム全体に主体性と推進力が生まれます。
「道」を示す計画策定能力
軸があっても、行動が場当たり的ではチームは混乱します。
だからこそ、リーダーには「計画策定力」が求められます。
計画を立てることは、登山道を整備するようなものです。
山頂というゴールに向かって、道筋を明確にし、安心して進める環境を整えることが必要です。
具体的な道の作り方
まず、マスタスケジュールや中期スケジュールでは、実現性の高い道筋を組み立てることが重要です。
そのためには、全体の流れや制約条件を踏まえた上で、現実的なゴール設定と進行計画を描く必要があります。
一方で、詳細スケジュールに関しては、現場の専門的な知見を取り入れることが不可欠です。
なぜなら、実務に精通したメンバーの意見こそが、実行可能な計画の精度を高めるからです。
このように、計画とは単なる表ではなく、チームが安心して進める「道」を示すものです。
整備された道があることで、メンバーは迷わず、力を発揮しながら前進できます。
チームを円滑に動かす環境整備と対話
計画があっても、実行する場が整っていなければ成果は出ません。
そのため、リーダーにはチームが動きやすい環境を整える力が求められます。
たとえば、情報共有の仕組み、役割分担の明確化、心理的安全性の確保などが挙げられます。
また、環境整備と並んで重要なのが「対話」です。
メンバーの声に耳を傾け、状況を把握し、必要に応じて調整することで、チームの動きは格段にスムーズになります。
結果として、メンバーは安心して意見を出し合い、協力しながらプロジェクトを進めることができます。このようにチームビルディングを考慮した環境つくりも重要な要素です。
おわりに：軸・計画・環境・対話が信頼を生む
信頼されるリーダーは、常に「軸」「計画」「環境」「対話」の4つを意識しています。
自分自身の軸を持ち、それを計画として言語化し、チームが動きやすい環境を整え、対話を通じて調整する。
この一連の流れが揃ったとき、プロジェクトは自然と前に進み、成果へとつながっていきます。
ぜひ、あなた自身のリーダーシップにこの視点を取り入れてみてください。
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音声解説：リーダとしての考え方
